純情3の限定版小冊子からこぼれてしまったインタビューです。もったいないので公開しちゃいます!
<制作について>
――まず制作過程で一番楽しい作業は?
楽しいばかりではないけど、話を考えてる時は楽しい。動かない時は苦しいんですが……。
――なるほど(笑)
作業的な部分で言ったら、人の手も借りてるので。背景とか大変な部分はやってもらいがちなので、そういう意味では同じラインにあるかな。だから考えている時にやっぱり「わー」と出来てきた時が楽しいかな。
――そうしたら話がまとまっていく過程が…っていう感じですか。
そうだね。それが上手く繋がった時というのが、一番楽しいのではないかしら。
――逆に制作過程で一番つらい作業は?
消しゴムかけではないでしょうか。
――なによりも消しゴムが辛いんだ(笑)
手が疲れる……。逆に下書きとかペン入れとかは手がしんどくてもそこまでつらくはない。何が一番つらいって時間が足りなくなるのが一番つらい(笑) 作業内容うんぬんよりはそっちになってくる。
――仕事場でコレだけは絶対欠かせない、というものは何かありますか。
作業的にはトレス台。トレス台がないと今は絶対無理なので。
――それは、自分でペン入れする時とかもトレス台?
いや、ペン入れは下書きに普通に描くから。むしろ下書きを描く時。まず一番最初に描く時に裏描きとかするから……。
――ペンの時は普通に下書きに合わせて描いてる?
それぐらいまで線が入らないとペンも入れられないので……。トレス+ペン入れのやり方だと私の場合は絵が死んでしまうので無理です。あと、目が疲れちゃうから。
――確かに。
蛍光灯とかの眩しいのが本当にダメなので。陽の光が入ってくるから、昼間はデスクライトをつけなくても大丈夫なんだけど、夜になるとつけたほうがいいかなっていう微妙な感じで、つけて頭が痛くなったら消してやることもあるし、バックライトが眩しすぎるから部屋の電気をつけて中和させるとか、そういう調整をしながらやってます。
――色々大変ですね。
度入りのサングラスを作業用に作って使ったりするけど、見え加減とかが違って疲れるので、それでも頭がいたくなる時があります。
――じゃあ、欠かせないのはトレス台だけど、ネックになるのもトレス台という(笑)
<etc.>
――富士山先生は何フェチですか。
変わらず手フェチです。
――イラストに反映されてるよね(笑)
わかりやすいらしいね(笑) あと、身体のライン・背中とかも。顕著なのは手だけれど。
――それは見せ場に反映されることが多い?
描いてる時にそんなに意識していないけど、アレ?と思うと「手よく描いてるね〜」という(笑)
――普段の生活で心がけていることは何かありますか?
心がけっていうわけじゃないけど朝起きて、夜寝る。それは普通にしてます。その方が体調もそうだしメンタル的にも調子がいいから。元々あんまり夜型じゃないから、睡眠時間は削っても起きる時間はそんなに動かさないようにしてます。
夜遅くまで起きていても朝には起きる、その後耐え切れなくて二度寝とかはやることもあるけど、そういう時は、比較的にダメな生活を送っている時のパターン。
――ああ(笑)
ゲームやってたら手止まらなくて、そのまま気がついたら午前3時とか4時とかで、もう寝なきゃって寝て、朝一回起きて猫のご飯やって、また寝るみたいな。
――じゃあ、普通に早起きをすると。
時間が切羽詰ってない時は、6時間は寝るようにしてます。
――最近、好きなマンガとかゲームとかありますか?
ゲームはペルソナ4が面白くて、漫画は新しくはないんだけどずっと買い続けてるのは「無限の住人」と「こどものじかん」で、あとは「初恋限定。―ハツコイリミテッド―」がすごく好きだったので、終わってしまってすごいしょんぼりっていう……。
まだ読んでいないけれども、薦められて気になってる漫画は「聖☆おにいさん」。(※その後、楽しく読まれているそうです(笑))
――最近読んだり見たりしたもので影響を受けたものはありますか?
描いてる時には極力考えないようになる。自分が読むときにそういうのが透けて見えるとそっちに目が行っちゃって、素直に漫画が読めなくなっちゃうタイプだから、あまり出ないようにしたいなっていう考えがあるので。自分でわからないゾーンで影響を受けてるっていうのは絶対あると思うけど、意図的にこれがっていうのはない。
ただ、もっと萌える方向の絵とか、萌える方向の展開とかを吸収して、それが反映されるといいのかも、とは思う。いかんせん地味なので(笑)
――いやいやいや(笑)
自分の漫画で言うなら、戸崎は可愛いという設定があるけど、果たしてこれは可愛く描けているのか、と言われると「わからないな」と思います。自分の絵の中では可愛い方じゃない?ってだけで、絵だけをパッと見て「これは可愛いんだ」って納得させられる絵が果たして描けてるか微妙だろうと思ってしまう。でも艶のある絵はいいよね、憧れます。
(2009年1月 収録)